こんにちは、ふぐまるです。
今回の記事では、
「囲碁に興味を持ったけど、勉強ってどうすればいいんだろう…?」
と迷われている方向けに、囲碁の勉強方法を紹介していきます。
囲碁の勉強方法
まずは主な方法を紹介して、その後更に詳細を説明していきます。
対局する
対戦相手を見つけて囲碁の勝負をすることです。
昔は対戦相手は人間だけでしたが、
今はコンピュータやAI等とも対戦が可能です。
検討(対局の振り返り・研究)をする
検討は大きく2つあります。
1つ目は、自分の対局が終わった後に、内容の振り返りをすることです。
2つ目は、タイトル戦等で行われるもので、
対局中に別室で関係者が
「この手はどうだったか?」「この後どう進むか?」
というように、進行中の内容を研究することです。
観戦する・解説を聞く
文字通りですが、人が打っている対局を観戦し、
解説付きの場合は解説も聞くことです。
棋譜並べをする
棋譜(きふ)とは、対局をした内容を記録として残したものです。
碁盤と同じように線が引かれた紙に、実際に打った順番に数字が書き込まれています。
棋譜並べとは、その棋譜に書かれている内容を再現することです。
講座を受ける
プロ棋士や囲碁インストラクターによる囲碁講座を受けることです。
囲碁の考え方を学ぶことが出来ます。
本を読む
囲碁に関する本を読むことです。
囲碁や将棋に関する本のことを”棋書”とも言います。
問題を解く
囲碁に関する問題を解くことです。
ざっくりとした紹介は以上になります。
それではここから詳細の説明をしていきます!
対局する
人と実際に会って対局する
入門者向けの教室や、碁会所、囲碁サロン、囲碁喫茶、囲碁カフェ等で
実際に人と会って対局することです。
人とインターネット上で対局する
いわゆる「ネット碁」のことです。
日本人だけではなく、世界中の人と打つことが出来ます。
特に中国、韓国の人が多いです。
コンピュータと対局する
囲碁のアプリやソフト、インターネット上にいるコンピュータと対局することです。
最近では、中国で「碁盤を挟んでロボットと対局出来る!」という商品も販売されています。
検討する
自分が打った碁を検討する場合、対局を思い出して並べ直す必要があります。
しかし、打った碁を初手から並べられるようになるにはかなりの棋力が必要です。
そのため、囲碁を始めたばかりの頃は出来なくても当然なので、安心してください。
パソコンやスマートフォンなどを使用した対局であれば棋譜のデータが残るので、
対局内容を覚えていなくても検討することができます。
対局直後に、対戦相手と検討する
対局が終わった直後に、その場で対戦相手と対局内容を振り返ることです。
少しずつ形を戻す場合もあれば、一度碁石を片付けて初手から確認する場合もあります。
周りの人がまだ対局している場合は、声の大きさには気を付けましょう。
1人で検討する
対局が終わって、相手の方が時間が無かったり、
そもそもあまり検討しないという方もいるでしょう。
そのような場合は、検討は自分1人でも出来ます。
対局内容を順番に並べていって、
どこが良かったか、
どこで失敗してしまったのかを考えてみましょう。
棋譜をある程度覚えられるけど、時間が経つと忘れてしまいそう…
という場合は、打った直後に手書きでもアプリを使用しても良いので、
棋譜を残しておくのがオススメです。
第三者を交えて検討する
友人や自分より強い人等、対局相手以外の第三者を交えて検討することです。
自分では気づかない手や、知らなかった手を教えてもらえる可能性もあります。
AIを使用して検討する
最近プロ・アマを問わず行われている、AIを利用した検討です。
AIのソフトはスマートフォンやタブレット、パソコンに入れておいたり、
Web上で使用出来たり色々なものがあります。
AIは言葉では説明してくれませんが、
勝率の遷移と、各局面での良い手を教えてくれます。
観戦する・解説を聞く
日曜お昼のNHK杯テレビ囲碁トーナメント
囲碁と言えば、真っ先に思い浮かぶ方もいるのではないでしょうか。
テレビで放映されているプロの棋戦になります。
1回の放送時間は1時間半で、対局と並行して解説がついているので
対局観戦と解説を聞くことが同時にできます。
YouTubeでのプロ棋戦生中継
最近では、タイトル戦の挑戦手合いや、予選の重大な対局がYouTubeで生中継されています。
常にではありませんが、こちらも対局と並行して解説がついています。
囲碁のすごいところは、多くの中継が無料で観られるところです。
インターネット囲碁サイトでのプロ棋戦生中継
インターネット囲碁サイトでもプロ棋戦が生中継されることがあります。
囲碁サイトでも解説がつく場合がありますが、
動画ではなく変化図や文章による解説になります。
また、囲碁サイトの方は無料会員か有料会員かで、
観られる対局が変わるケースもあります。
新聞に掲載されているプロ棋戦の棋譜と新聞解説
新聞にもプロ棋戦の棋譜と解説が掲載されている場合があります。
新聞はリアルタイムでは無く、過去に打たれた対局が
1局を何日かに分けて解説されています。
対局内容だけでは無く、こぼれ話もあったりして面白いですよ。
囲碁イベントでの大盤解説
囲碁イベントでプロやアマチュアの強い人による公開対局が行われるような場合、
大きな碁盤を使用してステージ上で解説される場合があります。
棋譜並べをする
碁盤と碁石を使用した棋譜並べ
並べたい棋譜、碁盤、碁石を用意して、実際に碁盤の上で棋譜を再現します。
慣れるまでは数字を追うのも一苦労なので、
最初は手数が少ないものか、
1局の棋譜が何枚かに分割されているものを並べるのがオススメです。
インターネット上での棋譜並べ(棋譜再生)
インターネット上でも棋譜を観られるサービスがあるため、
それらのサービスを利用して画面上で棋譜を再現します。
「棋譜並べ」と言うより、「棋譜再生」の方がしっくりくるかもしれません。
講座を受ける
テレビや動画の講座を観る
テレビやインターネットで配信されている講座の動画を見ることです。
自分の都合の良い時間にサクッと観ることが出来ますね。
囲碁教室等で講座を受ける
囲碁教室等で、大盤解説を使った講座を受けることです。
人数にもよりますが、対面で行われるため
分からないことがあったときに直接質問できることがメリットです。
本を読む
囲碁の本にも意外と色んな種類があります。
ここでは主な本の内容を紹介していきます。
入門書
囲碁を始めたい!という時にまず最初に読む本です。
序盤・布石
囲碁の序盤や布石(最初の方)に関する本です。
時代と共に変化していくため、なるべく新しい本を読むのがオススメです。
定石
定石と書いて「じょうせき」と読みます。
部分的に互角となる、決まった型のことです。
定石も時代と共に変化しています。
特にAIの出現以降、過去の判断結果が覆されていることも多々あるので、
こちらも新しい本を読むのがオススメです。
中盤
囲碁の中盤に関する本です。
中盤の考え方や戦い方は、時代が変わっても大きくは変わらないものなので
あまり新しい本にこだわらなくても大丈夫です。
終盤
囲碁の終盤に関する本です。
終盤も、中盤と同じく時代が変わっても大きくは変わらないので、
新しい本にこだわらなくても大丈夫です。
手筋
手筋と書いて「てすじ」と読みます。
手筋には、
自分の弱そうな石を整えて強くしたり、
相手の弱点に切り込んで得をしたり、
一見まずそうな局面でも打開したり、
というような効果があります。
特定の石の形における急所を勉強するようなイメージです。
詰碁・死活
「詰碁」は つめご、
「死活」は しかつ と読みます。
石の生き死にに関する問題の本になります。
生き死にって何…?
という方向けに簡単に説明すると、
生きる:石が取られない状態になる
死ぬ :石が取られてしまう
ということです。
「生きる/死ぬ」 というのがなかなか物騒な表現なため、
最近の詰碁の本ではあまり使われなくなっているかもしれません。
ヨセ・計算
ヨセとは、終盤で「この手は何目の価値があるか?」
と考えながら、なるべく相手より得できるように打つ手のことです。
大ヨセ(おおよせ)、小ヨセ(こよせ)があり、
大ヨセ:目数が大きいヨセ
小ヨセ:目数が小さいヨセ
となります。
また、囲碁は陣取りゲームなので、どちらの陣地が多いかを
対局中に頭の中で計算する必要があります。
対局の途中だと境界線が決まっていない場所も多いのですが、
その場合は頭の中で境界線の想定図を作りながら計算します。
ヨセや計算は、算数や数学が得意な人に向いているかもしれません。
強くなる上ではとても大切な内容なのですが、
内容が難しいところもあり、売られている本の種類も少ない気がします。
形勢判断
どちらが優勢か?という形勢判断を学ぶ本です。
「計算」と共通するところもありますが、
単純に地を数えるだけではなく、
石の強さ、弱さ、厚み等も踏まえて判断するという点が異なります。
その他
大きく分類できるものを上記に記載しましたが、
他にも以下の様に様々な種類の本があります。
・本手とウソ手
・攻めとシノギ
・打碁集(うちごしゅう)
・啓発本
・etc…
問題を解く
1つ前の「本を読む」の章で紹介したそれぞれの内容の問題を解くことです。
問題集として本で販売されている場合もあれば、
アプリが作られていたり、
インターネット囲碁サイト上に掲載されている場合もあります。
まずは自分が興味を持って楽しめる勉強に取り組もう
囲碁は意外とやることが多いので、
これだけあると何からやればよいか迷ってしまうかもしれません。
新しい趣味として囲碁を始められるような場合は、
ぜひ自分が興味を持って楽しく続けられることに取り組んでみてください。
少しずつでも毎日続けることで、棋力アップにつながります。
もし、とてもストイックに
「俺はどうしても強くならないといけないんだ!」
と思われる方には、個人的には詰碁をおすすめします。
今回は記事が長くなってしまったので、詰碁について詳しくはまたの機会に…。
最後に
今回は囲碁の勉強法を紹介しました!
石を交互に置いていくだけのゲームですが、
本当に奥が深くて、意外と勉強することも多いんですよね。
今回は概要レベルだったので、
各内容について詳細の記事も書いていけたらなと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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