こんにちは、ふぐまるです。
こちらのページでは、囲碁用語の「ニギリ」について説明していきます!
「ニギリ」とは?
「ニギリ」とは、囲碁の対局で黒番/白番(くろばん/しろばん)を決める行為です。
囲碁は必ず黒から打ち始めるゲームで、
相手との棋力差がある場合は弱い方が黒番と自動的に決まります。
そのため、相手と棋力が同じくらいだったり、大会等で
互先(たがいせん:ハンデなしの対局のこと)を打つ際に「ニギリ」をします。
「ニギリ」の手順
それではさっそく、ニギリの手順や方法を紹介していきます。
この章では最低限の手順を紹介し、知っておくとより良いマナーについては後述します。
ざっくり説明すると、
AさんとBさんが対局するとして、
Aさんが白石を何個か適当につかみ、
Bさんは白石の数が「奇数」か「偶数」かを予想して、
当たればBさんが黒番(先に打ち始める)、
外れたらBさんが白番(後手番になる)、
というものです。
もう少し詳しい手順について、以下で説明します。
■「ニギリ」の手順
- 「ニギリ」をするために、碁笥※のどちらか1つを手元に寄せる
(※碁笥=ごけ。碁石が入っている入れ物) - 白石の碁笥を取った方が、片手で白石をなるべく多くつかむ
- 黒石の碁笥を取った方が、黒石を1個か2個碁盤の上に置く。
(1個だと「奇数」、2個だと「偶数」という意味で、
2.でつかんだ白石が「奇数」か「偶数」かを黒が当てるという意味) - 白石の碁笥を取った方が、白石を碁盤の上に広げて、2つずつ並べる。
両者で白石が「奇数」か「偶数」かを確認する。 - 白石が「奇数」か「偶数」かを黒が当てられれば、碁笥はそのままで
黒を持っていた人が黒番、白を持っていた人が白番となる。
黒が外した場合は、黒石と白石を入れ替えるため碁笥ごと交換する。
(例①:黒石が1個、白石が9個 の場合
⇒ 黒が白石の数が「奇数」だと当てられたので、碁笥はそのまま
例②:黒石が1個、白石が10個 の場合
⇒黒が白石の数が「奇数」と予想したが、外れたため碁笥を交換する)
ニギリのマナー
続いて、ニギリをする際のマナーを紹介します。
マナーなので、間違っていても勝敗に影響することは無いのですが、
知っておいた方がお互い気持ちよく対局できると思うので、
ぜひ確認しておきましょう。
白石の碁笥は目上の人に譲る
「ニギリ」をする際、白石の碁笥は目上の人に譲るのがマナーとされています。
そのため、対局相手が目上の人(年齢等が上の人)の場合は
ニギリをする前に碁笥の中をのぞいて碁石の色を確認し、
白石が入っている碁笥を相手にそっと渡して
「にぎってください。」
と伝えられるとスマートです。
碁石は必要以上にじゃらじゃら音を立てない
「ニギリ」に限らず対局中も言えることですが、
碁笥の中に手を入れてかき回したりして、必要以上に音を立てるのはマナー違反です。
石をつかむ際に自然に音が出てしまう程度であれば問題無いですが、
「ニギリ」で気合を入れ過ぎて石をじゃらじゃらさせないようにしましょう。
石同士が碁笥の中でぶつかると欠けたり割れてしまうことにもつながるため、
碁石は大切に扱いましょう!
最後に
今回は黒番/白番を決める「ニギリ」について紹介しました。
普段さらっと終わってしまう「ニギリ」ですが、
文章で伝わるように書くのは意外と難しいものですね…。
ネットでの対局中心だと自分で「ニギリ」をする機会がなかなか無いと思いますが、
実際に対面で対局する際の参考になれば幸いです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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