囲碁のアマ五段とプロ二段はどっちが強い?プロとアマの棋力について解説します

こんにちは、ふぐまるです。

今回の記事では、囲碁のプロ・アマチュアの棋力の概要を説明します。
囲碁を知らない方や、初心者・入門の方向けの内容になっています。

目次

囲碁のアマ五段とプロ初段はどっちが強い?

さっそくタイトルの問いの解答ですが、
囲碁のアマチュア五段プロ二段の場合、プロ二段の方が圧倒的に強いです。

五段と二段だと、五段の方が強いんじゃないの?

と思われる方もいるかもしれないので、
プロとアマチュアの棋力について解説していきます。

アマチュアの棋力とプロの段位は別物

アマチュアの棋力とプロの段位は別物になります。

囲碁の世界では、プロ試験に合格しないとプロ棋士になれません

そのため、アマチュアでどれだけ強くて
プロと互角に勝負が出来る実力があったとしても
プロを名乗ることは出来ないのです。

アマチュアの棋力:50級~八段

アマチュアの棋力ですが、
一番下は50級(場所によっては、40級や30級等から始まるところもあります)、
一番上は八段となっています。

アマチュアの棋力を簡単なイメージ図で表すと、
下の図の様な感じです。

最初は50級からスタートして、強くなる度に1つずつ上の級、段に上がっていきます。

最初の頃は、5級くらいずつ飛び級で上がるケースもあります。

プロの段位:初段~九段

一方プロの段位ですが、先述した通りアマチュアの棋力とは別物です。

ではどうやって段をつけているかというと、
まずプロ棋士になるための
プロ試験に合格するとプロの初段となります。

アマチュアと違って、必ずしも段位の数字が多い=強い という訳ではありません。

初段や二段でも、実力があれば九段の棋士に勝ってしまうこともあります。

なお、プロの初段になるためには、少なくともアマチュア八段相当の棋力が必要です。
(それくらいの棋力があっても、試験に合格出来ないとプロになれないという厳しい世界です…。)

アマチュアの棋力について

棋力を証明する「免状」

アマチュアの棋力を証明するものとして、
“日本棋院” や “関西棋院” から発行される「免状(めんじょう)」 があります。

「免状」の取得は有料です。
取得するための方法はいくつかあり、一例を紹介します。

免状を取得する方法の一例
  • 棋士からの推薦をもらう
  • 大会で一定成績をおさめる
  • 認定用の問題を解いて一定の解答率を残す

と、いきなり有料の免状の話からしてしまったので

えっ、囲碁って強くなる度にお金かかるの…!?

と不安に思われてしまった方もいるかもしれませんが、
免状が無くても囲碁を打ったり
大会に出たりすることは出来ますので、安心してください。

囲碁の棋力は打つ場所によって微妙に変わる

囲碁は日本中だけでなく、世界の色々な国でも打たれています。

また、今は対面の碁会所、囲碁喫茶、囲碁サロンだけではなく
インターネットやアプリ上でも囲碁を打つことが出来ます。

そして囲碁の棋力はすべての場所で統一することが難しいため、
場所によって微妙に異なります。

例えば、
「碁会所Aだと三段、
 碁会所Bだと二段、
 ネット碁Cだと四段、
 囲碁アプリDだと1級」
というような具合です。

特にインターネットやアプリだと、実際にどれだけ強くても
「最初は〇〇級、〇〇段からスタート」という制約があることが多いです。

そのため、実際にはアマ高段者やプロ棋士が級位者として混ざっていることもあり、
なおさら混沌とする場合もあります。。

プロの段位について

初段から始まり、成績に応じて昇段する

プロ棋士の段位は必ず初段から始まります。

その後、プロ棋士内での対局で一定の成績を収めると昇段します。
昇段するための条件は主に3つです。

  1. タイトル獲得による昇段
  2. 勝星(勝った対局数)による昇段
  3. 賞金ランキングによる昇段

上記2.と3.は一段ずつの昇段になります。

上記1.では、タイトル獲得、またはタイトル挑戦者を決めるリーグ入りすると
一気に高段(七段~九段)へ昇段します。

一度昇段したら降段はしない

囲碁のプロ棋士は、一度昇段したら降段はしません。

仮に調子が悪くて1年間全敗だったとしても、
段位は変わらずそのままとなります。

男性も女性も段位は同じ

囲碁のプロの世界では、男性も女性も段位は同じです。

よく”女流棋士”という言い方をしますが、
女性のプロ棋士というだけであって、
昇段の規定は男性も女性も差がありません。

最後に

今回の記事では、アマの棋力とプロの段位について解説しました。

囲碁は奥が深くてどんな棋力でも楽しめるので、
ぜひ触れてみていただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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